「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ
2007年 12月 10日
しかもまた悲しい本です。
山崎ナオコーラという人について何かで読んで
実をいうととても気になっていたのですが
なにせこのタイトル。
ずっと手に取る気になれないでいました。
遅めのランチの後で本屋さんに行くとこの本が文庫化されていて
帯に「39歳と19歳の純度100%の恋愛小説」とか書いてあって
思わず手に取ってしまいました。
すごく文字がすかすかしていて
オレンジ色ですごいタイトルで
作者の名前もすごくふざけていて
普段なら絶対手に取らない本なのに
なんだかするすると読めてしまい、
その後、図書館へ行って借りました。
(買わなかった…)
松山ケンイチと永作博美で映画化されているとのこと。
(松山ケンイチがどんな子かも知らない…)
このごろ鏡の中の自分がすごく老けて見えることがあって
(いえ、年相応になのですが)
この「純度100%」とかいう
ベタベタなコピーに惹かれたのかも知れません。
多分、当たり前のことなのだけれど、
自分の半分くらいの年の人にでも
人として魅力を感じるものなのだなぁ、
などということをこの頃よく考えていたので、
手に取ったのかも知れません。
本の感想としては
予想外に良かったです。
本を読むのが遅いわたしが
1時間かそこらで読んでしまえる本でしたが
なんだかいい感じでした。
淡々とストーリーが語られて
特に山場もなくて
でも39歳のユリが
若々しくなく小綺麗でもなく
それでいてかわいいところが
なんだか良かったのかも知れません。
わたしの感想ではいいのか悪かったのか
さっぱり分かりませんね。
わたしも書き込んでいて分からなくなってきました。
気に入ったけれどやっぱり本は買わないと思うし…。
積読も片づけなければ。年賀状も作らなければ。
年末ってなんだか気がせいてしまうけれど、
寒くてもあたたかい場所のある冬でありますように。
# by momo-iruka | 2007-12-10 00:04 | 純文学